続・戦国おもしろばなし百話

続・戦国おもしろばなし百話 page 19/24

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195陣中で「饅頭」を売り、名器の茶釜と自爆した武将がいた それは、裏切りや謀略の限りを尽くし死んでいった、松永久ひさ秀ひで(1510? ~ 1577)である。斉藤道三(1494? ~ 1556)や北条早雲(1456 ?~ 1519....

195陣中で「饅頭」を売り、名器の茶釜と自爆した武将がいた それは、裏切りや謀略の限りを尽くし死んでいった、松永久ひさ秀ひで(1510? ~ 1577)である。斉藤道三(1494? ~ 1556)や北条早雲(1456 ?~ 1519)と並んで戦国の三さん奸かん雄ゆうとされ、茶道具収集だけでなく、城郭建設に芸術的な感性を発揮し、不思議な個性を持つの武将である。 この彼も信長(1534 ~ 1582)には頭が上がらなかった。家康(1543 ~ 1616)が信長に対面した時、そばに久秀がいた。信長は「この老ろう翁おうは世人の成し難き事、三つ成したる者なり」と始め、「将軍足あし利かが義よし輝てるを弑しいし葬り、又、己が主君の三好を殺し、南都の大仏殿を焚たきたる、松永久秀と申す者なり」と紹介した。久秀は汗を流して、黙いて語らずだったと伝わる。謀略の奇才と言われる久秀だったが、信長には頭が上がらず、この馬鹿にした様な言葉にも反論しなかった。 型破りの話が伝わっている。元げん亀き元年(1570)からはじまった「石山本願寺攻め」の時、彼は先頭に立って茶会を開き、部下に郷里の女房を呼ばせ一時を過ごすのを許したり、陣中で「饅まん頭じゅう」松永久秀戦国武将