レトロとロマンを訪う 京都 明治・大正地図本

レトロとロマンを訪う 京都 明治・大正地図本 page 17/28

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5 3 天保10年、蘭学者の新しん宮ぐう涼りょう庭ていが学問所として開設した「順じゅん正せい書しょ院いん」。国の登録有形文化財でもあるこの「順正書院」で、名物の湯豆腐や京懐石を楽しめる。「蓮月亭」や「草々....

5 3 天保10年、蘭学者の新しん宮ぐう涼りょう庭ていが学問所として開設した「順じゅん正せい書しょ院いん」。国の登録有形文化財でもあるこの「順正書院」で、名物の湯豆腐や京懐石を楽しめる。「蓮月亭」や「草々庵」など敷地内には趣の違う建物があり、美しい庭園を眺めながら食事をすることができる。絶品湯どうふを美庭とともに南なん禅ぜん寺じ順じゅん正せい?075-761-2311 営 11時~21時30分 休 不定休南禅寺境内を通る水路橋水すい路ろ閣かく 明治21年(1888)に琵び琶わ湖こ疏そ水すい分線の水路橋として建設された。全長93.2m、幅4m、高さ14m。レンガ・花か崗こう岩がん造。設計は田た辺なべ朔さく郎ろう。南禅寺境内を通ることから当初は批判も受けたが、現在は風格あるシックな佇たたづまいがむしろ、歴史的景観にマッチしているように見える。琵び琶わ湖こ疏そ水すい工事の指揮を執った田た辺なべ朔さく郎ろう銅どう像ぞう 昭和57年(1982)に京都華か頂ちょうライオンズ倶楽部が蹴け上あげインクライン横の蹴上広場に建立し、京都市に寄付したもの。田辺は江戸生まれで、工部大学校(現東京大学工学部)卒業後、北きた垣がき国くに道みち知事に請こわれて京都府に入り、23歳の若さで琵び琶わ湖こ疏そ水すい工事の総責任者となった。御所に水を引くため造られた九く条じょう山やま浄じょう水すい場じょうポンプ室しつ 明治45年(1912)に御ご所しょ水すい道どうポンプ室として建てられた。レンガ造1階建て。設計は片かた山やま東とう熊くま及び山本直三郎。琵び琶わ湖こ疏そ水すいの水を京都御所の防火用に供給するのが目的の施設で、中はポンプだけなのに外観が豪ごう奢しゃなのは、皇太子の視察が予定されていたからとだともいわれる。レンガの層がねじれて見えるねじりまんぽ 蹴け上あげインクライン下部に設けられた歩行者用トンネルの名。インクラインの強度を保つため、トンネルの内壁のレンガが斜めに積まれ、ねじれているように見えることからこう呼ばれる。出入り口上部に「陽気発処」(三条通側)、「雄観奇想」(南禅寺側)の文字がある。水路閣や蹴上疏水公園内の紹介施設(蹴上インクライン・田辺朔郎銅像・ねじりまんぽ)は見学自由です