恋する幸村

恋する幸村 page 23/24

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源げん次じ郎ろう( 幸ゆ き村むら)が物も の心ごころつくかつかない頃、昌ま さ幸ゆきは武田信玄の命により、甲か斐いの名家・武む藤とう家の養子に入った。武藤家は、信玄の....

源げん次じ郎ろう( 幸ゆ き村むら)が物も の心ごころつくかつかない頃、昌ま さ幸ゆきは武田信玄の命により、甲か斐いの名家・武む藤とう家の養子に入った。武藤家は、信玄の母の出身・大井氏に連なる旧家であり、嫡男が早世したため、真田家の三男である昌幸が跡取りに選ばれたのである。当然のことながら、昌幸の子供たちも武藤姓を名乗るようになった。昌幸の子供たち、千ち寿ず・源げ ん三ざぶ郎ろう・源次郎の三姉弟は大変仲が良かった。当時の男の子たちの遊びと言えば、何といっても「戦いくさごっこ」である。源三郎、源次郎も4、5歳になるとその遊びに興じるようになるが、どうした訳か長女の千寿も、男子に混じって参加することが多かった。千寿は幼少の頃から利発ではあったが、性格的に今で言うおきゃんなところがあった。屋敷内で、お手玉や双す ご六ろくといった女らしい遊びをするよりも、弟の源三郎と源次郎を従え、シスコン姉・村松殿を頼るいじめられっ子シスコン223